お仏壇のお掃除ってどうすればいいの!?創価学会仏壇のメンテナンス(日常のお掃除編)
お引越しや新築に伴ってお仏壇を新しくしたけど、普段のお掃除ってどうすればいいの?と思われている方もいるのではないでしょうか。 ここでは、お仏壇の日常のお掃除の頻度や掃除方法について解説をしていきます。
お掃除に必要な道具
お掃除と一口に言っても、雑巾で水拭きすればいいというものでもありません。
ここでは、お仏壇のお掃除にあると便利な道具について紹介します。
ハタキ
お仏壇に付いたホコリを払うために使います。
安価なためポリプロピレンのようなビニール系のハタキが使われる事が多いですが、鳥の羽根を使ったものや、高級なものだとダチョウの毛を使った毛バタキもあります。
クロス(布)
お仏壇の拭き掃除に使用します。
手拭いやタオルのようなものでも良いですが、最近は吸水性が高く、水垢を残しにくいマイクロファイバークロスも出ていますので、そういったものもおすすめです。
また、水拭きも行おうとされている場合には、乾拭き用の布もご用意頂くとさらに良いです。
筆
お仏壇は他の家具と異なり、複雑な形をしていて角(かど)が多いため、どうしても隅や彫刻にホコリが溜まってしまいがちです。
そういった場合、筆を使う事で隅に残ったホコリを綺麗に除く事ができます。
ここで使用する筆はそれほど高いものでなくても大丈夫です。
100円ショップでも販売されています。
シリコンワックス
ウレタン塗装が施されたお仏壇の場合、お掃除の仕上げにシリコンワックスを使うのがおすすめです。
ホコリも付きにくくなり、お仏壇を長く綺麗な状態で保つ事ができます。
お掃除の方法とタイミング
日常的なお掃除は、ハタキを使ってホコリを払って頂ければ十分です。
さらに汚れが気になる場合には、クロスを使った拭き掃除も有効です。
拭き掃除を行った場合、ワックスを使って頂く事で、より艶が出ます。
掃除の順序について、次の順で行って下さい。
ハタキをかける
ビニル系のハタキを使われる場合、両手でハタキの柄を挟み、竹とんぼのように少しクルクルすることで、静電気を帯びてホコリが取れやすくなります。
鳥の毛バタキを使われる場合、あまり強く振ると毛が抜けてしまうため、優しくなでるように使います。
筆を使って隅のホコリを取り除く
ハタキを使って取り切れていない隅のホコリを筆を使って取り除きます。
一方向に、あまり力を入れずになでるようにしていくと良いでしょう。
ワックスを付ける
シリコンワックスを布に少し湿らせて、お仏壇全体に付けていきます。
ゴシゴシ擦るというよりは、軽く撫でて塗り広げていく感じです。
ある程度のエリアを決めて付けていくと、ムラなく塗り広げていくことができます。
※水拭きを行う場合、このタイミングでワックスを付ける前に行います。固く絞った布で拭いて下さい。
ワックスを全体に塗っていくと、ワックスが乾いた所が白っぽく濁った感じになります。
これを乾拭き用の布で拭き取って仕上げになります。
※ワックス掛けのタイミングですが、月1~半年に1度程度を目安に行うと良いでしょう。
これやっちゃダメ!意外と知らない、仏壇のお掃除NG
お仏壇まわりの綺麗を保つためにするお掃除ですが、ここではお掃除の際に気を付けたいポイントをお伝えします。
仏具を動かさずにお掃除する
お仏壇に使われている仏具は数が多く、細かい物もあります。だからハタキをかける際に面倒と思われる場合もあるかもしれません。
ただ、どうしても仏具の影にホコリが溜まってしまうため、全ての仏具を外してから掃除するようにしましょう。
水拭きの際にビチョビチョの布で拭く
お仏壇は基本的に水分が大敵です。お仏壇制作時、仕上げにウレタン塗装をするのは水分から保護する目的もあります。
いくら塗装されているからとはいえ、水が絞り切れていない、ビチョビチョの布で拭くのは避けて下さい。
継ぎ目や隙間から水分が入ってしまい、お仏壇を傷める原因にもなります。
化学雑巾を使って拭く
掃除道具の中には、「化学雑巾」と呼ばれるものもあります。
これは、ゴミやホコリを吸着しやすい薬剤を布に染み込ませたものですが、薬剤の油分がお仏壇に付着した場合にシミや変色等の影響がでる可能性があります。
そのため、絶対に化学雑巾は使用しないで下さい。
仏具の位置の微調整をする時にすべらせる
お掃除が終わった後、仏具を並べ直している際にあとちょっと位置をずらしたいということはありませんか?
その時に仏具を滑らせるようにずらすのはNGです。これは無意識にやられている方も多いのではないでしょうか。
仏具は大きく素材を分けると、PC(プラスティック)素材、陶器、金物に大別されます。
そのどれもが底部にバリ(加工した際に出る出っ張り、トゲ)が細かく出ています。
仏具を滑らせるように動かすと、バリで引っかかれて細かな傷ができてしまう場合があります。
そのため、仏具を置く際には滑らせて移動させるのではなく、毎回持ち上げておくようにしましょう。
または、仏具の下に仏具敷きマットを引いたり、ビニールを引いたりしてお仏壇に傷が付かないようにしましょう。