創価学会仏壇には、いくつもの種類の仏具が存在します。
ただ、「必ずこうしなければならない、この仏具を置かなければならない」という決まりはありませんし、どのように飾って頂いても間違いではありません。
御書に「仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり(一生成仏抄)」(仏の名を唱え、経典を読み、花を捧げ、香を焚くといった行為さえも、すべて自分の心の中に善根として収められるものだと信じることが大切です。)とある通り、どこまでも「ご本尊を荘厳していこう」という心で、題目を唱えていく事が大事だと考えます。
ここでは、いくつかある仏具の飾り方を例としてお伝えします。
創価学会仏具の役割と種類
創価学会仏具には、様々な仏具があります。
ここでは、それぞれの仏具の使い方を紹介します。
仏器(仏飯器)・茶器(茶湯器)
はじめに、仏器(仏飯器)と茶器(茶湯器)になります。
合わせて「仏茶器」(ぶっちゃき)と呼ばれます。
名前の通り、ご飯とお水を備える仏具になります。
蓋が付いている方が茶器になります。
左右どちらに置くかは特に決まりはありません。
(他宗では本尊から見て右側、つまり正面に向かって左側に茶器を置く事が多いですが、創価学会では特別決まりはありません)
後程紹介する「天目机(お膳)」の上に置いて使います。
場所は、お厨子部分のすぐ下の棚に置きます。
【四国仏壇 仏茶器カテゴリ】
徳利
次に、徳利をご紹介します。
読み方は、とっくり・とくりと言われ、昔はお酒を入れて供えたようですが、現在はそういった入れ物としての機能は無く、御本尊の軸木が浮かないよう、押さえとして置かれます。
そのため、場所はお厨子の中の御本尊の前に置きます。
以前は鶴丸紋を使っていましたが、現在は八葉紋が飾りとして付けれているものが主流となっています。
【四国仏壇 徳利カテゴリ】
花立
次に、花立(はなたて)をご紹介します。
花立はおしきみ(樒)を飾り、供養するための花瓶となります。
現在は生のおしきみの代わりに、造花しきみを利用されるケースも増えてきました。
場所は厨子仏壇(伝統型仏壇)で経机やリンを仏壇本体と別に置く場合には、花台(かだい)の上に置きます。
家具調仏壇などの経机収納型の仏壇の場合には、仏茶器の棚よりも低い棚に置くことが多いです。
【四国仏壇 花立カテゴリ】
灯立・香炉
次に、灯立(ひたて)と香炉(こうろ)をご紹介します。
灯立はローソク立てとも言われ、ローソクを立てておく仏具になります。
最近では電気式のローソクが普及し、生のローソクを使われる方も少なくなってきたように感じます。
そして香炉は、線香を焚くための仏具になります。
この中に灰を入れて線香が消えずに燃えるよう、横に寝かせます。
※線香が灰に沈んで消えずに最後まで燃えるよう、灰の表面を枯山水(かれさんすい)の庭の白砂のように、灰ならし等で波状に作ってあげてみて下さい。寝かせた線香が灰に沈みにくく、線香の火が消えにくくなります。
【四国仏壇 線香・ローソクカテゴリ】